「音楽は魔法ではない」かどうか

 すっかり秋らしくなった……と思いきやまた暑くなったりと安定しない気候の昨今。皆様はどうお過ごしでしょうか?

 つらい? 死にたい? 生きていても希望が持てない? そんなときは音楽でも聴いて気晴らしするのが一番ですよ! え? それもダメですか? どうしてでしょう?

 ……なるほど「音楽は魔法ではない」からですか……。ああ、リストカットしようとしないでください! そんなにつまらなそうな顔をしなくても大丈夫ですよ! これから僕と一緒に「音楽が魔法であるかどうか」を、歴史的な見地から紐解いてみましょう!

 ・魔法とは何か

 まず魔法とは何かから考えてみましょう。……考えるまでもありませんね、魔法というのは、メラやブリザラ、ケアルやスクカジャ、アルテマや、X点火力やクリーチャーの召喚のことです! うーんこれは困った……! 僕らの知りうる音楽は、少なくとも火をおこしたり、誰かを凍らせたり、HPを回復させたり、行動速度を上昇させたり、大ダメージをあたえたり、メインフェイズにしか唱えられなかったり、化物を呼んできたりはできませんね……? あああ、服毒しようとしないでください! やめてください! 軽率に命を絶とうとするのは! すくなくとも誰の目にもつかないところで予兆なく行うようにしてください! 大丈夫です、まだ希望は捨ててはいけません。そんな、魔法みたいな音楽というのも、この世にはあるはずです!

 ・魔法的な音楽の歴史

 世界最初のロールプレイングゲーム「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ」にバードという職業が登場します。そうです。吟遊詩人のことですね。我々がよく知る魔法の歴史はロールプレイングゲームの歴史と完全に一致するわけですから、音楽は魔法と、その最初期から親しい存在でありました。

典型的バード
http://dnd4.wikia.com/wiki/Bard

 日本最初のロールプレイングゲーム、「ドラゴンクエスト」には4以降、有名な「踊り子」が登場します。「踊り子」が用いる踊りには魔法的な作用がつきものです。例えば「メダパニダンス」はその名の通り、「メダパニ」と全く同じ効果があります。これは結果からいって、もはや魔法とみなしてよいでしょう。
 そしてそのライバルシリーズである「ファイナルファンタジー」にももちろん魔法的な音楽は登場します。FF5に登場する「青魔法」には「カエルの歌」というものがあり、なんと、その歌を聴いた敵をカエルに変貌させてしまいす。これを魔法と言わずしてなんと表現するでしょうか?
(楽しそうな響きとは裏腹にろくでもない効果)


 スクウェア/エニックスだけではなくもちろん他社のゲームにも、魔法的な効果をもつ音楽はたくさん登場し、枚挙にいとまがないほどです。たとえば大貝獣物語には「てんしのうた」というアンデット即死効果のあるうたがあり、アークザラッドシリーズに登場する「ポコ」は音楽によって多種多様に主人公たちをサポートします。PS2の「アルトネリコ」は、副題が「世界の終わりで詩い続ける少女」であり、詩魔法というものが登場しますし、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ではオカリナを吹くとなんと時間を飛び越えることができます。皆様に馴染み深い最近の作品ですと、「モンスターハンター」には狩猟笛というものが登場し、やったことねーからしんねーけど、どうやら魔法的な効果を及ぼすと耳にしたことがあります。
(音楽が魔法っていうかこれが魔法的な器具ってだけなんだけど)

 と、斯様に、音楽とは歴史の中で、幅広いメーカーに「魔法」として取り扱われてきたことがわかりました。この事実を学べば奴らも「音楽は魔法である」と言わざるを得ないかもしれませんね。
 もし学校や職場で、「やーいやーい、音楽は魔法じゃないやーい!」といじめられるようなことがあったら、安心してください、死なないでください、大丈夫です。音楽は歴史の上で魔法として扱われてきたというしっかりとした証左がここにあります!
 
 これであなたも安心して明日からクソのような世界を生きていくことができますね!


(今回の記事と全く関係ない動画)

(久しぶりの更新がこんなんでごめん)